シルクロードの貨幣 Cセミレチエ地方

 セミレチエはバルハシ湖の南の地域で、貨幣の発行は他地域より遅い。
 6世紀、テュルク(トルコ)系の突厥がこの地にも勢力を及ぼしていた。突厥は583年、東西に分裂。西突厥がこの地を支配する。714年、西突厥は唐との戦いに敗れるが、717年、改めてスールク王がトルギス(突騎施)を名乗った。ここから、セミレチエ地方の貨幣発行が始まるようである。

 スールク王は、736年唐との戦いで大敗し、唐の支配下となる。その唐も、751年にはタラスの戦いでイスラムに敗れた。



セミレチエ地方の貨幣

トルギスのタムガ
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セミレチエ地方 トルギスカガン(突騎施可汗) スールク王 717−738年頃  銅  
5.2g 24mm
表 : ソグド文字で「トルギスカガンの王の貨幣」     
裏 : トルギスのタムガ



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セミレチエ地方 7−8世紀  銅 
3.1g 20mm 丸穴が特徴的
表 : 漢字で開元通宝 ※不鮮明である。左の拓本参照。   
裏 : 無文

漢字の「開元通宝」であるので、唐の支配下での発行であろう。発行者は不明。



王のタムガ
 
トルギスのタムガ
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セミレチエ地方 トルギスカガン(突騎施可汗) ヴァシュタヴァ王 8世紀前半頃  銅 
3.7g 22mm
表 : ソグド文字で「ヴァシュタヴァ王の貨幣」     
裏 : トルギスのタムガ王族のタムガ・下には漢字の「元」 
    漢字の「」は、唐の開元通宝の「元」である。

ヴァシュタヴァ王は、スールクの死後、唐の支配下での王(トルギスカガン)であろう。


←開元通宝 唐

上の貨幣のうちの2つは、これを摸している。

 参考文献
 :月刊「収集」2004年7月 平野伸二氏 掲載文 
 :世界史年表・地図  吉川弘文館
 :アジアの歴史と文化G中央アジア史 角川書店

 :MSN Encarta -Map of The World

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