ルイ15世 


ルイ15世(1710−1774 :在位1715−1774年)  
フランス ブルボン王朝  エキュ銀貨 42mm 1757年 

■ルイ15世の肖像 1730年(王:20歳)

徳川将軍との在位年数比較
3代  家光
1623〜1651 ルイ14世
1643〜1715
72年間
4代  家綱
1651〜1680
5代  綱吉
1680〜1709
6代  家宣
1709〜1712
7代  家継
1713〜1716
8代  吉宗
1716〜1745 ルイ15世
1715〜1774
59年間
9代  家重
1745〜1760
10代  家治
1760〜1786
■ポンパドゥール夫人
■デュバリー夫人
■ルイ14世と15世で131年間
 ルイ15世は、先代のルイ14世の曾孫になる。ルイ14世の治世は長く、72年間もある。王の子や孫はルイ14世よりも早世していたので、曾孫で5歳のルイ15世が次王となった。この15世も59年間という長い治世である。ルイ14世と15世の2人だけで、合計131年間という長い治世である。
 同時期の日本は江戸時代である。ルイ14世・15世の2人の治世は、日本では、3代将軍・家光〜10代の家治までの8代分に相当する。

■多くの愛妾
 ルイ14世は政治には関心がなかった。政治は閣僚達に委せて、自身の興味は趣味の狩猟と愛妾へとむかっていた。愛妾の数はたいへん多いが、中でも重要な地位を占めたのは「ポンパドゥール夫人」である。政治的にも大きな影響力を持つに至った。王の晩年の愛妾は「デュバリー夫人」であった。その出自は貧しい庶民で、もとは娼婦同様の暮らしであった。ルイ15世の孫のルイ・オーギュスト(後のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネットとは、ベルサイユの宮廷内で激しく対立している。

■ロココの時代
 ルイ15世の治世は、芸術的にはロココ様式の時代であった。重厚なバロック様式の後に生まれた、曲線的な軽快な様式である。その発信源はルイ15世の時代のフランス宮廷であった。特に、ポンパドゥール夫人の時代に重なる。ポンパドゥール夫人は、王立のセーブル窯を設立させている。
ロココ様式の置き時計(所蔵品) セーブルの模造品(所蔵品)
 曲線を多用した装飾性の高いスタイルであるが、むろん18世紀のものではない。これは、1900年頃に工業的に大量生産された商品である。近現代の一般庶民が往年の貴族趣味へ憧れたら、それにふさわしいのはロココ様式である。  本物のセーブル焼きが手に入るわけがない。これはセーブルの模造品である。普通の磁器ではなく、磁器を摸した軟質磁器である。実は、当時の本物のセーブルも軟質磁器であった。フランスで硬質磁器が生産されるのは、フランス革命の後である。ちなみに、セーブル窯は、革命により破壊され、ナポレオンが再興した。


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