コリント(コリントゥス)の植民都市   

 コリント(コリントゥス)は、ギリシャのペロポネソス半島の付け根にある都市国家である。古くから西岸地方やイタリア、シチリア(シシリー)島に植民都市を築いた。
 発行コインは、本国も植民都市も、「表にペガサス 裏にコリント式ヘルメット(兜)をかぶったアテナ神」のデザインである。
 コリントは、アッティカのアテナイと敵対した。431〜404BCのペロポネソス戦争では、スパルタの軍事力とそれを支えたコリントの経済力で、アテナイ中心のデロス同盟軍に勝利した。古代ギリシャにおいてコリントは、通商に長けた経済大国(都市国家)であった。ポリスとしてのコリントは、BC146年、共和制ローマに攻撃され滅びる。
 
■コリントタイプ ペガサス & コリント式ヘルメット(兜)をかぶったアテナ神
ギリシャ西部アカルナニア レウカス発行(コリントの植民都市) 
435−380BC頃   ステーター銀貨 20mm 8.37g 
 
表:ペガサス 胴下に「Λ」(ラムダ)の文字(レウカスのミント)
裏:コリント式ヘルメット(兜)をかぶったアテナ神  その後ろに「Λ」とヤードアーム付きマスト

シシリー(シチリア島) シラクサ(コリント植民都市)  僭主 ディオニュシオス1世発行 
405−367BC  銅貨 20mm 8.73g 
表:コリント式ヘルメット(兜)をかぶるアテネ神
裏:ヒッポカンプ(海馬)
■上の銅貨の発行者ディオニュシオス1世は、シラクサの僭主で、シチリア島西部を支配していたカルタゴ軍を破り、全島を支配下においた。

■シラクサでは、コリントタイプの銀貨(ペガサスとアテナ神)を発行している。上の貨幣は銅貨なので、片面のデザインは異なり、ペガサスでなくヒッポカンプになっている。
●ヒッポカンプについては関連記事→「ギリシャ神話の東進」へ

■このシラクサでの有名人は、アルキメデスである。BC212年、地面に図形を描いて数学の思考中、ローマ軍によって殺された。

■おすすめサイト

詳しくはこちら→The World of Ancient Greek Coins
「コインから見たコリントとその植民市」



参考文献:Greak coins and their values 1 : SEAR


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