マケドニア王国の台頭  フィリッポス2世   

■マケドニア王フィリッポス2世 アレクサンドロス大王の父
フィリッポス2世 (359-336BC)  銅貨  18.0mm   6.41g
表:アポロ神像
裏:騎馬像  銘:「ΦΙΛΙΠΠΟΥ」

■マケドニアはギリシャ北部に位置する。アテナイやスパルタなど、中央〜南部の先進地から見れば、マケドニア人はバルバロイ(野蛮人)である。とはいえ、ギリシャ語とギリシャ神話を共有する生粋のギリシャ文明国である。全盛期を過ぎ凋落しつつあるポリス国家に代わり、ギリシャ全土の主導者となった。

■フィリッポス2世のファランクス
 ファランクスとは、重装歩兵の密集隊である。ギリシャでは、片手に盾・片手に短い槍を持って密集隊を作る。フィリッポス2世はこれを改良した。盾は首からつるし両手をフリーにし、その両手に6mもの長い槍を持たせた。このファランクスに騎兵隊を加えたマケドニア軍はギリシャ軍を圧倒した。
■左図はアレクサンドロスが受け継いだ、フィリッポス2世のマケドニア領

 フィリッポス2世は、トラキアなどギリシャ北部を領土に加えた。さらに南下し、アテネ(アネナイ)とテーバイの連合軍とカイロネイアで対戦する(BC338年)。これに勝利し、マケドニアが盟主であるコリントス同盟をギリシャ南部のポリスに結ばせた。各ポリスの自治は存続するが、実質的にはマケドニアの影響下におくことになった。

 左図ではアテネなどのギリシャ南部は領外であるが、実質的にはマケドニアの支配下にある。こうして、フィリッポス2世は、ギリシャ全土を手中にした。

■暗殺、そしてアレクサンドロスが後を継ぐ
 フィリッポス2世はギリシャ全土を支配し、いよいよ念願のペルシャ遠征を実現させる時がきた。しかしその矢先、あっけなく暗殺されてしまう。黒幕は不明だが、離縁された元妻オリュンピアス(アレクサンドロスの母)ではないかと言われている。 
■息子アレクサンドル3世
マケドニア アレクサンドロスV世(大王)  336−323BC  テトラドラクマ銀貨  
バビロン製  16.8g 24×26mm
表 : ライオンの頭皮を被るヘラクレス    
 
裏 : 右手に鷲、左手に王笏を持ち玉座に座る神ゼウス
  
銘 : ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΥ  ΒΑΣΙΛΕΩΣ  (アレクサンドロス王の) 
ミントマーク:M1 椅子下にモノグラム

→世界を変えたアレクサンドロスへ
 

参考文献:Greak coins and their values 2 : SEAR
NHKスペシャル 文明の道1 アレクサンドルの時代

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