ポセイドンと三葉虫

■ポセイドン
 オリュンポスの12神の1人。ゼウスの兄で、海を支配した。
ポセイドンの持ち物といえば、三つ叉の槍である。これをトライデントという。「トライデント」とは、ラテン語で「3つの歯」の意味である。これは、ティーターン族との戦いの際、怪物にして鍛冶の名手のキュプクロスが作ったものである。キュプクロスは、ゼウスには雷を、ポセイドンにはトライデントを、ハデスには姿が見えなくなる兜を与えた。これらの武器を駆使して、ティーターンとの戦いに勝利したのだった。
 
 左のコインは、アレクサンドロスの後のヘレニズム国家・バクトリア王国のものである。ギリシャのはるか東方である。現在のアフガニスタンである。なつめ椰子の枝を持った姿がオリエント的であるが、右手にはしっかりと、ポセイドンのアトリビュートであるトライデントがある。

バクトリア王国 アンティマコス・テオス  
171−160BC  
  
→リンク バクトリア〜インド・グリーク朝  

■トライデントを持った三葉虫
ウァリセロプス・トリフルカトゥス(Walliserops trifurcatus) 
デボン紀中期(約3億8000万年前)

 三葉虫は古生代の覇者である。カンブリア紀(5億5000万年ほど前)から出現し、海底にて大繁栄した。オルドビス紀・シルル紀を経てデボン紀となると、海中には魚類が出現する。三葉虫は、海中の主人公を魚類にあけわたし、やがて衰退へと向かう。
 
 デボン紀の三葉虫は、魚類に対する防御のためか、全身に棘のあるものがいる。この三葉虫もその一つである。そして、注目すべきは、三つ叉の大きな「つの」である。何のためのものかは不明である。


この三葉虫の別名は「コムラ・トライデント」という。このつのは、まさにポセイドンの「三つ叉の槍・トライデント」である。



コインINDEXへ

inserted by FC2 system