タソス島のディオニュソス ハートマークの元祖?  


■タソス島 テトラドラクマ銀貨 148BC〜90BC or 80BC頃 
16.41g 31.8mm
表:ディオニュソス 植物(アイビー)の頭飾り
裏:棍棒を持ったヘラクレス
  ギリシャ語銘「ΗΡΑΚΛΕΟΥ ΣΣΩΤΗΡΟΣ
 ΘΑΣΙΩΝ」

■ディオニュソス・ヘラクレスは、ともにこのトラキア地方の守護神である。タソス島は、ワインの産地でもある。ワインにディオニュソス(酒の神)、絶妙の取り合わせである。

■コインの時代は148BC以降、トラキアがローマの属州となってからのものである。ローマは鉱山から産出した銀をここに集め、コインを作らせた。この近隣のケルト人は、このコインのイミテーションを多量に作っている。

■ハートマーク?
さて、このコインのディオニュソスの頭の飾りに注目しよう。植物の冠のようなものが見える。茎に沿って葉が上下に分かれ、種子らしきものが右にある。この植物はアイビー(キズタ)である。
■由来のギリシャ神話
 キッソスというニンフは、神々の前で踊り続け、力尽きて死んでしまった。ディオニュソスは、そのニンフを憐れみ、くアイビーに変えた。この神話により、ディオニュソスの頭部はアイビーを巻いて表現される。

葉がハート形のアイビーがあるのか?
観葉植物として人気がある
アイビー「セイヨウキヅタ」
種子 
コインの種子と似ている?
■コインの葉はハート形であるが、こんな葉のアイビーがあるのか? よく分からない。トランプのハートのマークの起源は、心臓の形、聖杯、女性の臀部などの説がある。このディオニュソスのアイビーの葉こそが、そのルーツだという意見もあるようだ。




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