アレクサンドロス銀貨をケルト人が模倣  

■本家アレクサンドロス ■ケルト人の模倣貨
銀貨 テトラドラクマ
バビロン製  16.8g 24×26mm
製造年代: 
王の在位(336−323BC)中
かその死後数年後
銀貨 ドラクマ 
3.93g  15.0mm
製造年代 :BC3世紀

■ケルト人
 古代ローマ史での蛮族といえばケルト人。初期のローマを征服したこともあるが、ローマが力を付けると北へと追いやられる。ユリウス・カエサルのガリア戦記で有名なガリアは、現在のフランスである。ガリア人=ケルト人。イギリス方面にもケルト人が入った。ローマの支配を受けなかったスコットランドやアイルランドには古代ケルトの文化が色濃く残っている。
 
 余談だが、サッカー日本代表の中村俊輔が所属するスコットランドのクラブチーム「セルティック」は、「Celtic」と書く。「Celt」のラテン語読みは「ケルト」で、英語読みでは「セルト」になる。、俊輔の所属するセルティックは、ケルト人・ケルト族の意味である。中村俊輔はケルト族の一員なのだ?! (※2007年現在)

 セルティックのチームカラーは緑。ケルト人のより所であるアイルランドのカラーである。チームのエンブレムはクローバーで、これもアイルランドの国花である。ケルト人のチームという思い入れはかなり強そうである。

■東方ケルト(ドナウ・ケルト)
 東方のケルトはドナウ川流域に住む。マケドニアの北方であるので、貨幣経済にもはやくから接しておりマケドニア・トラキア地方の貨幣を模倣している。上の銀貨もその一つである。アレクサンドロス銀貨を真似ている。ケルトの貨幣にしてはかなり上出来(?)である。この模倣貨幣を作ったときにはすでにアレクサンドロス帝国はなく、アンティゴノス朝マケドニア(306−168BC)の前期頃に相当する。元祖のアレクサンドロス貨に比べ、ヘラクレスの顔のアゴがつき出ているのがおもしろい。

■この後紀元後、ケルト人はゲルマン人に圧迫され征服されていく。


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