アルサケス朝 パルティア  

 アレクサンドロス帝国のシリア以東の広大な領土をセレウコス朝が支配した。BC250年頃、東部のバクトリアとほぼ同時にパルティアが独立する。その後、100年ほどでセレウコス朝の領土を大きく奪い取り、大国となる。パルティアのコインはギリシャ文字銘で、ヘレニズム国家としての範疇に入るが、民族はイラン系である。

 オリエントの大国パルティアは、度々ローマ帝国を悩ませることになる。
 
ミトラダーテス2世   
123−88BC頃
ドラクマ銀貨  F 4.4g
19mm
 

表 : ミトラデータス2世肖像 
裏 : 弓を持ち、オンファロス(地球の中心)に座る祖先神(アルサケス)座像
銘 : ΒΕΣΙΛΕΩΣ ΜΕΓΑΛΟV
 ΑΡΣΑΚΟV ΕΠΙΦΑΝΟVΣ 
     (栄光に輝く 偉大な アルサケス王の)
■ミトラデーテス2世
 この王の時、東方ではインド西部のサカ族を押さえ、西方では北メソポタミアを制圧し、アルメニア王国を服従させている。インダス川からメソポタミアまでの最大領土を得た。王国の最盛期であった。BC92年、初めてローマとのコンタクトがあった。共和制ローマの将軍スッラとの間で、ミトラダテス2世の部下との会談が持たれている。内容は不明。


■エリマイス 〜パルティア内の半独立国家
エリマイス  BC1世紀〜1世紀  カムナスキレス?世  劣位銀貨 15.2g  30mm
表 : カムナスキレス(5か6)世肖像  王の肖像と錨、月と星
裏 :ギリシャ語銘内容は不明。ギリシャ語としての意味を成さなくなっているのかもしれない。

 

 エリマイス王国は、パルティアの支配下であるが独自の貨幣の発行が許されていた。半独立国だった。位置は現在のイラン内。アケメネス朝や古代エラム王国の首都であったスーサ一帯を治めていた。スーサからは、ルーブル美術館蔵のハンムラビ法典碑が出土している。




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