セレウコス朝の盛衰  

セレウコス1世 ニカトール 312-281BC
ドラクマ銀貨 16mm 4.17 g

表:ライオンの頭皮をかぶったヘラクレス
裏:右手に鷲、左手に王笏を持ち玉座に座る神ゼウス 左に錨(アンカー)とA 

■アレクサンドロスの死後、帝国は後継者どうしの争いを経て分裂した。東方の広大な領土を手に入れたのがセレウコスだった。セレウコス1世のコインは、アレクサンドロスをそのまま踏襲している。ヘラクレスの神像はアレクサンドロスと同一視されるが、あくまで神である。コインに人間である王の肖像を入れるようになるのは、セレウコス1世の息子のアンテイオコス1世からである。ギリシャ人の感覚では、人間の肖像をコインに入れるのは、神への冒涜であると考える。オリエントでは王権が強いので、神像に代わって王の肖像を入れることにも抵抗がなくなっていったのだろう。


■BC250年頃、東方でバクトリアとパルティアが独立。以後、隣接するパルティアに領土を奪われていく。BC2世紀後半には、ローマとパルティアの2大国にはさまれた小国となった。
アンティオコス7世 (138-129BC)
銀貨テトラドラクマ 29.6mm  16.24g

表:王の肖像
裏:アテナ立像 右手の上に勝利の女神ニケ
 
■上のコインのアンティオコス7世は、東のパルティアに対して攻勢にでた。メソポタミアとメディアをパルティアから奪回し、パルティア本国にまで攻め上ったが、戦死した。

■BC83年、セレウコス朝シリアは、アルメニアのティグラネス2世に攻撃され、その支配下に入る。そこへ共和制ローマが介入した。ティグラネス2世を追い出し、代わってローマのポンペイウスが進駐する。これよりローマの属国となってセレウコス朝シリアは滅亡する。
末期のセレウコス朝シリアを征服した
アルメニア王 ティグラネス2世


95-56BC
17.27mm 4.1g
表:王の肖像
裏:麦の穂
銘:諸王の王(バシレウス・バシレオン)


 ◆お勧めサイト→ANCIENT GREEK COINS セレウコス朝シリア王国 



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