アレクサンドロスから仏像誕生まで  バクトリア王国・インドグリーク朝

■アレクサンドロスから仏像誕生までシリーズ
@バクトリア王国 インドグリーク朝
Aインドグリーク朝コインのアジア的意匠
Bギリシャ哲学とインド仏教の出会い
Cプレ・ガンダーラ美術期(インドスキタイ インドパルティア)
Dクシャン朝と仏像誕生

■アレクサンドロスの遠征はインダス川まで達した。アレクサンドロス帝国以降、アジアにギリシャ文化が混交したヘレニズム文化が展開される。このアレクサンドロスの延長上にガンダーラでの仏像誕生がある。


■BC200年頃のインド周辺
■アレクサンドロス帝国の分裂後、西アジアはセレウコス朝が治めた。そこからさらにBC250年頃、現在のアフガニスタンを中心にバクトリア王国が独立した。

■バクトリア王国は、ギリシャ人による国家であるので、グレコ・バクトリアと呼ばれる。アイ・ハヌム遺跡により、このギリシャ人国家の存在が実証された。

■アフガニスタンのカブール博物館から戦乱で流出した「ゼウスの足」(下画像)はアイ・ハヌムの出土品である。
■バクトリア王国
エウシデモスT世  
230−190BC
テトラドラクマ銀貨  16.2g  26mm 
表 : エウシデモスT世(壮年像)    
裏 : 右手に棍棒を持ち岩に座るヘラクレス  
銘 : ΕΥΘΥΔΕΜΟΥ  ΒΑΣΙΛΕΩΣ  (エウシデモス王の) 

■インド・グリーク朝
やがてギリシャ人は、ヒンドウ−クシュ山脈を越えて、インドへ進出し、インド・グリーク朝が成立する。
紀元前2世紀前半頃、本国バクトリアとインド・グリークを合わせての最大版図となる。


インド・グリーク朝のコインには、ギリシャ語銘・ギリシャ神像が刻印される。背面にはインドのカロ−シュティ文字が記されるようになる。また、時代が降るにつれ、貨幣重量はギリシャのドラクマからインド基準へと移行する。
   
エウクラティデスT世  171−135BC アンティマコス・テオス  171−160BC

パンタレオン王  171−160BC アポロドトス王  160−150BC

メナンダー王  160−145BC メナンダー王  160−145BC

アンティアルキダス  145−135BC    ヘルマイオス  40−1BC
■BC140年頃、大月氏が進入し、北部のグレコ・バクトリアは滅亡する。ヒンドゥークシュ山脈以南のインド・グリーク朝は存続するが、スキタイ・パルティアからの圧迫で、縮小していく。
参考文献  

Greek coins and their values 2 Asia and Africa :Sear :Seaby
平山郁夫コレクション「ガンダーラとシルクロードの美術」 : 朝日新聞社
世界史年表・地図  :吉川光文社
古代バクトリア遺宝 :MIHO Museum
文明の道@ アレクサンドロスの時代 :NHK出版
文明の道A ヘレニズムと仏教 :NHK出版 


■アレクサンドロスから仏像誕生までシリーズ
@バクトリア王国 インドグリーク朝
Aインドグリーク朝コインのアジア的意匠
Bギリシャ哲学とインド仏教の出会い
Cプレ・ガンダーラ美術期(インドスキタイ インドパルティア)
Dクシャン朝と仏像誕生

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