バル・コクバの乱  第2回ユダヤ戦争

■ハドリアヌス帝
 ハドリアヌスは、ユダヤの習慣の割礼禁止令やエルサレムの地へのユピテル神殿建設計画など、ユダヤ人をあえて挑発しているかのようである。案の定反乱が起きた。これが、バル・コクバの乱(第2回ユダヤ戦争)である。

ローマ帝国
ハドリアヌス帝
(在位 117
  -138年)

デナリウス銀貨 
125年発行

バル・コクバ

反乱指導者
ユダヤ国大公
(132-135)

134-135年発行

銅貨 
26mm  9.17g

■バル・コクバの乱(第2回ユダヤ戦争)
 上の銅貨に注目。文字が見える。この時代のユダヤ貨幣の文字は、ギリシャ文字であるが、これは違う。ユダヤ古来のヘブライ文字で記されている。ローマからの独立を目指す民族意識の高揚が、見て取れる。年名は「2年」で、これは「イスラエル復興の2年」という形で記されている。

 反乱指導者は、「シメオン・バル・コクバ」という「メシア」称号を持った人物である。反乱は当初は大成功であった。不意打ちにあったローマ軍を撤退させ、イスラエルの復興を果たした。しかし、ローマ皇帝ハドリアヌスは着々と手を打っていく。はるかブリタニア(現イギリス)から指揮官ユリウス・セウェルスを呼び寄せ、ドナウ川駐屯部隊を率いさせて、ユダヤへと出動させた。135年、完全に制圧した。

■エルサレムから永久追放
 ハドリアヌスは徹底的に叩いた。エルサレムからはユダヤ人を追放し、以後立ち入りを禁止した。左画像「嘆きの壁」はその後、決められた日だけユダヤ人が立つことを許された壁である。この壁は、ヘロデ王建築したもので、第1回ユダヤ戦争で陥落した城壁の一部である。このエルサレムに再びユダヤ人が国家を作るのは、20世紀のイスラエルである。

 属州ユダヤの名前をシリア・パレスティナとした。ユダヤ人の敵対したペリシテ人の名前からとったものである。現在もこのパレスティナの名が続き、新国家イスラエルとの抗争が絶えない。

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