コインの上の文字  アラム文字系


■アラム文字から派生した文字


アラム語・アラム文字は、アッシリア・新バビロニア・アケメネス朝ペルシャの公用語・公用文字で、西〜中央アジア、遠くは西インドまで広く行き渡った。ここから多くの言語・文字が派生する。


■方形ヘブライ文字
紀元前3〜2世紀頃?〜現代 ユダヤ

BC1000年頃の古代ヘブライ文字は、原始シナイ文字から派生した文字を使っていたが、アッシリアの征服からアラム文字を用いる。このアラム文字からの派生で方形ヘブライ文字が生まれた。
→拡大
■アラビア文字
4世紀〜現代 アラブを中心にイスラム圏

7世紀に文字体系が完成し、イスラム教ともに、中東・北アフリカ・中央アジア・東南アジアへと、全世界に広がる。

現在、アラビア文字を使うのは、アラビア語・ペルシャ語・クルド語などの表記で、アラブ諸国〜イランで使用。トルコ・中央アジア・東南アジアのイスラム国では、アラビア文字からラテン文字に移行している。
→拡大
■様々な地域・時代のアラビア文字コイン

プロト・カラハン朝

開元通宝の影響
中国穴銭に
アラビア文字

清朝末期 新彊
イスラム教徒が
反乱・独自貨幣
を発行

■パフラヴィー文字
3世紀頃〜7世紀頃 イラン

ササン朝ペルシャの公用文字。中世ペルシャ語を表記するが、音にそぐわずに同綴異義語が多いらしい。
→拡大

■ホラズム文字
?〜8世紀頃 中央アジア西のホラズム地方


アラム文字から派生した文字で、イラン語群のホラズム語を表記した。

→拡大

■カローシュティ文字
BC3世紀〜5世紀頃 北西インド〜中央アジア

ブラフミー文字とともに、古代インドで使われた文字であるが、範囲はガンダーラとその周辺のみである。
バクトリア王国が北西インドに進出し、インド・グリーク朝を建てた。このコインにはギリシャ語と裏にはカローシュティ文字がある。インド・スキタイ朝も同様のコインを発行した。クシャン朝時代のガンダーラ仏にも、カローシュティ文字の記銘があるものがある。また、中央アジアの仏教遺跡からこの文字の書簡が出土する。
→拡大

■ソグド文字
4世紀頃?〜11世紀頃 中央アジア全域
イラン系のソグド人は通商に長けていた。サマルカンド・ブハラ・タシケントなどの都市国家を拠点に、シルクロード全域に拡散し、通商ネットワークを築いた。7.8世紀頃の内陸アジアの国際通用文字は、ソグド文字であった。
→拡大     →ソグド文字からの派生

■ブラフミー文字
BC3世紀頃〜5世紀頃 インド全域及び周辺国

ブラフミー文字はサンスクリット語の表音に用いられた。6世紀頃になって様々な文字に分化する。現在に至るインド各地の諸文字は、ブラフミー文字の変形である。インドだけでなく、クメール(現カンボジア)・タイ・ミャンマーなどの東南アジアの諸文字のルーツである。中央アジアのトカラ語、サカ語や古代テュルク語などを表記するにも使われた。

→拡大      →ブラフミー文字からの派生

コインINDEXへ

inserted by FC2 system