コインの上の文字  ソグド文字から満州文字へ


■ソグド文字から派生した文字
 
 アラム文字から生まれたソグド文字は、中央アジアに広まった。7〜8世紀頃の内陸アジアの国際通用文字であった。それは、通商の民ソグド人の活動の交易活動の結果である。

■ソグド文字
4世紀頃?〜11世紀頃 中央アジア全域

イラン系のソグド人は通商に長けていた。サマルカンド・ブハラ・タシケントなどの都市国家を拠点に、シルクロード全域に拡散し、通商ネットワークを築いて繁栄した。その後、安史の乱が勃発、唐ではソグド人が弾圧される。西ではイスラム勢力が拡大してきて、本拠地を失う。こうして、ソグド人は表舞台からは消えていくが、他民族の内に入りこみ影響を及ぼした。
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■ウィグル文字  9世紀頃〜14世紀頃 中央アジア東部
 ソグド人は、チュルク系のウィグルや突厥に支配されるが、文化面でのブレーンとしてこれらの国家の行政文書を担当するようになった。こうしてウィグル語がソグド文字表記されるようになり、ウィグル文字へと変化する。現在の中国ウィグル自治区のウィグル文字はアラビア文字が変化したもので、全くの別系統である。
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■モンゴル文字  
13世紀〜現代 
モンゴル高原


右のモンゴル文字の紙幣は現在のもの
ウィグル文字が定着したところへ、モンゴルの勢力が広がる。1204年、チンギス・ハーンが、ウィグル文字書記官を捕虜にし、モンゴル人にウィグル文字を習わせた。モンゴル語をウィグル文字で表記するなかで、モンゴル語の音韻に合うように変化する。
■満州文字 17世紀〜20世紀 中国東北部
 1599年、女真のヌルハチが、モンゴル文字表記を応用して制定した。1632年、ホンタイジが満州語表記に合うよう部下のダハイに改良させる。以降、清朝の公文書として漢字とともに用いられる。清朝滅亡後、使用されなくなった。
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