ハヌマーン

■小型銅貨  
 近世インド  17-18世紀  ハヌマーン(猿の神)図  銅2.6g
不鮮明ではあるが、銅貨の表(左側)には、身体を傾けて踊る神像が見られる。これが、ハヌマーンである。時代は、ムガール帝国の時代に当たるが、帝国の発行ではなく、南インドの地方貨幣である。
「カス」という王朝(部族)による発行である。ハヌマーンというヒンドゥー教の偶像を取り入れる点、当然イスラム系ではない。ヒンドゥーを奉ずる国家(部族)である。 ※ムガール帝国はイスラム教国家。

■参考:ムガール帝国の最大版図 1700年頃
■ハヌマーンとは
 ハヌマーンは、インドの叙事詩「ラーマヤナ」に登場する。猿族を率いて、主人公のラーマ王子(ビシュヌ神の化身)を助ける英雄である。白い猿の姿で、風の神の化身とされている。
 人気があるキャラクターで、これが中国に伝わって、孫悟空となったとも言われている。


 東南アジアはインド文化圏であるので、このバラモン神話は古くからカンボジアやタイに伝わっている。クメール王朝のアンコール遺跡にもハヌマーンの姿は彫像として数多く残っている。仏教国のタイでもたいへん人気がある。

 下のポスターは「ウルトラマン」であるが、タイ語で書かれている。日本の円谷プロとタイの会社との合作である。ウルトラ兄弟たちの中にハヌマーンの姿が見える。この映画の主役は、ハヌマーンである。1974年の制作である。


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