中世インド ラージプート族

■ラージプート族とは
 5世紀中ごろ、エフタルが強大になり、インドにもさかんに侵攻した。その際、中央アジアの諸部族がエフタルとともに侵入し、北インド一帯に定住する。やだて土着勢力と交わりながらインド化する。これがラージプート族である。ヒンドゥー教を奉ずる。祖先をクシャトリアと信じ、自らは王子「ラージャプトラ」と称したので「ラージプート族」と呼ばれる。 
■中世のラージプート族
ラージプート族は8世紀末〜12世紀、北インドで様々な王朝を立てる。下の小型銀貨は「インドササン」と呼ばれている。これは、9〜10世紀頃に北インドの小王朝で作られたものである。5世紀頃のササン朝銀貨をエフタルが模倣した。そのエフタルの影響から、時代が降って北インドでもササン朝的な貨幣が作られたと思われる。
インドササン銀貨 9-10世紀ごろ
1.7mm  4.3g
表:非常にあいまいな表現だが、こけしのようなものが王像。
裏:幾何学模様にしか見えないが、拝火壇である。
この原型をたどれば、下のようなエフタル貨幣になるであろう。
■エフタルの銀貨 
このエフタル銀貨もまた、ササン朝銀貨の模倣である。
■ラージプート族はヒンドゥー教徒である。コインには、ササン朝のゾロアスター教の拝火檀がデザインされているが、宗教的な意味はないだろう。というより、もはや拝火檀の原型を留めていない。単なる模様となっている。

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