アウグストゥス


アウグストゥス(治世27BC−14AD年)  
アス銅貨 11−12年発行
  10.44g 28.2mm
表銘:IMP CESAR DIVI F  AVGVSTVS IMP XX
裏名:PONTIF MAXIM TRIBVN POT XXXIIII   中央に大きく「SC」

■カエサルの後継者
 ユリウス・カエサルが後継者として選んだのが、オクタヴィアヌスであった。カエサルにはエジプト・プトレマイオス朝女王クレオパトラとの間の子・カエサリオンがいた。また、カエサルの親戚筋にはアントニウスがおり、彼はすでに軍功を立てて前途を有望視されていた。しかしカエサルは何の実績もない18才の若者オクタウィアヌスを後継者に指名した。後にオクタウィアヌスは初代皇帝となり、アウグストゥスと呼ばれるようになる。絶妙の政治感覚で帝政ローマの礎を築いていく。カエサルの選択眼は正しかったのである。

 アウグストゥスは事実上の皇帝であるとはいえ、志半ばで暗殺されたカエサルの二の舞は踏まぬよう、プリンケプス(市民の第一人者)であるとふるまい帝政をカモフラージュした。極めて慎重である。

←左画像は数あるアウグストゥス像の中でも最も有名なバチカンミュージアムの軍装像で、世界史の教科書には必ず登場する。


■8月 August
 英語の8月名Augustは、アウグストゥス(Augustus)に由来する。BC8年、アウグストゥスは8月の名称を自分の名に変更した。そして、8月の日数はそれまで30日であったを31日に変更した。その分を2月の日数から減らし2月は28日となった。ちなみに7月のJulyは、ユリウス歴をさだめたユリウス・カエサルの「Julius」に由来する。


■腹心アグリッパ
 アウグストゥスには軍事的な才能はない。その点ではライバルであったアントニウスの方がはるかに上である。しかしアウグストゥスには的確な状況判断力と長期的な視点での構築力がある。自分には不向きな軍事はアグリッパに任せての二人三脚であった。

■ローマを大理石に
 アウグストゥスは、「私は煉瓦造りのローマを受け継ぎ、大理石のローマにした」と言っている。それは事実で極めて多くの公共事業を、公費とともに私費で行っている。それでいて、彼自身の住居は、宮殿と言うには程遠い質素な物であったという。

■最期
 76まであと1ヶ月という、当時としては非常に高齢での安らかな最期だった。辞世の言葉は「この人生という喜劇で、私は自分の役をうまく演じただろうか」であった。



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