アレクサンデル・セウェルス  


アレクサンデル・セウェルス(治世222−235年) 
デナリウス銀貨  232年発行  2.28g 19.3mm
表銘:IMP ALEXANDER PIVS AVG
裏銘:PROVIDENTIA AVG


■まともな人物だがマザコン
 異常な行動が目立った前帝エラガバルスが殺され、わずか13才でアレクサンデル・セウェルスが皇帝となった。エラガバルスとは従兄弟になる。実権を握っていたのは、シリア人の母と祖母であった。エラガバルスの太陽神崇拝は正され、ご神体の「黒い石」もシリアに戻された。アレクサンデル・セウェルスにはエラガバルスのような常軌を逸した行動はない。しごくまともな人物であったようである。しかし全てが母の言いなりであった。26才で死ぬまで一貫してマザコンであった。


■ササン朝ペルシャの脅威
 オリエントでは、パルティアを倒してササン朝ペルシャが台頭した。セプティミウス・セウェルスがパルティアから奪い属州としていた北メソポタミアに、ササン朝軍が攻め込んだ。ササン朝は、かつてのアケメネス朝ペルシャの再興を目指している。メソポタミアがローマ領であるなど許せない。アルメニアがローマの傀儡であるなど許せない。ローマにとっては、パルティア以上にやっかいな相手が登場したことになる。そのペルシャにも弱腰であったのが、アレクサンデル・セウェルスであった。
 

■最期
 アレクサンデル・セウェルスは臆病者の皇帝だと、軍には見限られ軽蔑された。戦費切りつめのため、兵士の給料削減の計画があったが、これを知った軍は皇帝暗殺に動く。軍は、軍人マクシミマスを新皇帝に祭り上げた。そしてアレクサンデルは母の胸の中でおびえて泣いていたところを殺された。

 これ以降、軍人が入れ替わり即位していく軍人皇帝の時代に入る。



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