唐白磁壺
おそらくケイ窯  中唐〜晩唐  9世紀
白化粧の上に透明釉を施す。唐代に白磁を焼いた窯は数カ所有り、産地を特定できないが、ケイ窯は最大規模であり、本品の作調もそれに一致するので、ケイ窯作としておく。盛唐期の万年壺と比べ、裾を絞った面長の造形へと変化している。
唐白磁合子
おそらくケイ窯  盛唐〜中唐  8世紀
産地については上図と同じく、ケイ窯と予想。丁寧な造りの合子で、白化粧を施す。この器形は盛唐期の三彩によく見られる。


五代

玉縁輪高台白磁碗
初期定窯   五代  10世紀前半頃
高台は玉壁高台でなく輪高台で、五代期の特徴。精良な白磁で、釉溜まりはやや青みをおびる。ケイ州窯の可能性もあるが、高台に施釉しない点から、初期の定窯と考えられる。
輪花白磁腕
定窯 五代 10世紀中頃
輪花で内面に5本の稜線がある。薄い造りで、上質な白磁。初期の定窯は、石炭ではなく薪で焼成していたので、アイボリーの色調はない。定窯ではなく、北方の「遼」内にて定窯の工人が焼成した可能性もある。


北宋 南宋 金
青白磁 水注 
景徳鎮窯 北宋中〜後期 11世紀中〜後半頃
無紋でシンプルな小型の水注である。元は蓋があった
はずであるが、欠損している。青みがかった上質の白
磁で作行き釉薬ともに北宋らしいシャープさがある。

この後、水注の胴は瓜型となって垂線などの模様が
施されるようになる。
青白磁 劃花唐子唐草文鉢 
景徳鎮窯 北宋後期 11世紀後半〜12世紀初
北宋らしい非常に薄い造作である。唐子唐草文は、当時の流行モチーフである。複雑な文様だが、彫りには流れるようなスピード感がある。窯道具で高台内を支えて焼成する。高台内にその支輪の目跡がある。地貫入がある。 
青白磁 劃花蓮花文鉢 
景徳鎮窯 南宋  12世紀後期〜13世紀前半頃
口縁部を釉はぎにして伏せ焼きにする。北宋末以降の景徳鎮では、定窯の技術を導入して、伏せ焼きを行った。蓮花文も北宋期と比べ簡略化している。草書風の彫りである。銀覆輪は現代のものである。
白磁 劃花蓮花文小盤
定窯 北宋末〜金初  12世紀中〜後期頃
文様は、中国では萱草という。非常に流麗な気品ある彫りである。釉調も定窯らしい潤いのあるアイボリーホワイトで、背面に口縁へと流れる涙痕が見られる。定窯の特徴である小さな黒点も数カ所ある。伏焼きで口縁は釉はぎとなる。定窯は、宋代五大名窯の一つ。
白磁 劃花蓮花文小腕
定窯 北宋末〜金初  12世紀中〜後期頃
上図と同じモチーフ萱草である。上図よりやや色調はくすむが、定窯らしい牙白色である。伏焼きで高台も総釉となる。


明 清

明 官窯白磁片
明官窯  永楽〜宣徳年製 15世紀初め
景徳鎮「珠山官窯跡」出土品である。甜白釉といわれる最高質の白磁である。橘皮文とよばれる地肌である。
清 白磁合子
徳化窯 清前期 17世紀前半頃


珪酸分が多く、高温での焼成で、乳白ガラスのようにつややかな透明感のある質感である。
徳化窯の白磁は、当時のヨーロッパで非常に珍重された。

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