東晋

鶏頭壺
越州窯  東晋中〜後期  5世紀後半頃

口縁や天鶏冠に鉄斑がある。鉄斑は東晋中期に流  行した装飾である。実用品ではなく明器であるので、鶏頭部には注水機能はない。


五代

蓮弁文 小壺
越州窯   五代  10世紀中頃

三重の蓮弁文を深く彫り出す。高台内も含め全面施釉している。この時期の青磁は玉を目指していたためである。このような姿勢はやがて官窯にも受け継がれる。


北宋 南宋 金
蓮弁文 盤
越州窯 北宋初期 10世紀後半〜11世紀初め頃

北宋に入ってからの越州窯は、釉色が淡くガラス質になる。輪花は6弁。輪花の弁数が奇数から偶数に変わるのも五代から北宋にかけてである。
蓮弁文 腕
耀州窯 北宋前期 10世紀末〜11世紀初め頃

比較的初期の耀州窯青磁で、釉色はやや暗い。胎土は非常にきめが細かい。三重の蓮弁文が刻花されている。 
印花 小盤
耀州窯 北宋中期  11世紀

植物文をしっかりとした印花(プレス)で表す。この器形は、「ちょう」といい、比較的珍しい。写真ではやや暗く発色しているが、落ち着いたオリーブグリーンである。
印花波濤魚文 碗
耀州窯 北宋後期  11世紀後期〜12世紀初
多層の波浪式水文と魚・見込みには水虫の文様。水虫とは水棲生物のことで、ここではカブトエビのような甲殻類の図案となっている。印花(プレス)による生成。 外面は片切り彫りによる縦縞文様を施す。北宋らしい小さな高台から直線的に広がる器形である。
汝窯磁片
汝官窯 北宋末  11世紀末〜12世紀初め
龍らしき文様が陰刻されている。裏側面は 蓮弁文となっている。これらの文様は、汝官窯では極めて稀。釉は天晴色で美しい。皇帝のために完璧な青磁を焼成すべく、釉薬には瑪瑙を用いたことが判明している。
汝窯磁片
汝官窯 北宋末  11世紀末〜12世紀初め
汝官窯の完品は故宮を中心に世界に70〜80点しか現存しない。極めて稀少。玉を目指したため、全面施釉で土を見せず高台内を針で支えて焼成する。窯跡からの発掘品で、やや風化しているが、釉の厚い部分は淡い点晴色。


南宋

南宋官窯(修内司窯)磁片
修内司窯 南宋初期 12世紀前〜中期

南宋官窯の完品は極めて稀少。胎土は黒色の半陶質で釉薬が厚くかけられ、二重貫入をなす。この貫入は、古来より蟹爪文と呼ばれている。窯跡からの発掘品。
蓮弁文 碗
龍泉窯 南宋後期〜元初 13世紀後期

粉青釉が厚く幾重にも掛けられている。青みを帯びたしっとりした釉調で、日本での呼称は砧(きぬた)青磁。蓮弁の稜線が立った形態は、南宋後期〜元初の特徴。同類品が南宋末の紀年墓や日本の鎌倉時代の遺跡からも出土する。
 
小碗
龍泉窯 南宋末 〜元初 13世紀後半

「推理の楽しみ」参照



小洗
龍泉窯 南宋末 〜元初 13世紀後半

潤いのある釉薬で、南宋から元にかけての特徴である。偶然による鉄斑が飛んでいる。
鈞窯腕
鈞窯系 元 13〜14世紀

鈞窯系の窯は河南省を中心に広く分布する。淡い天藍釉で、高台まわりには施釉がない。胎土もやや荒い。これらが元代鈞窯の特徴である。



香炉
龍泉窯 または 浙江省南部龍泉窯系の窯
明 16世紀頃

明代には、釉薬がガラス質になり、貫入も荒く入っている。

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